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722本目 iMac (Early 2009) が起動しなくなって、あっさりと元に戻った話

2014年 05月 28日
もう5年も使用している iMac (Early 2009)
OSは最新の Mavericks にできたはいいものの、さすがに動作がもたつく。
メモリが初期の4GBのままなのが一番の原因なのだろうと思いつつも、
インストールしているソフトが悪いのかもなと、それをいじりだしたのが事の始まり。

長らく使う事なくほったらかしだった仮想化ソフト VirtualBox を何の気なしにアンインストール。
しかも、何を思ったか、最新版のdmgに付属のアンインストール用ツールを使ってしまった。
Mavericks に対応していないバージョンのソフトに対してそんなことをしてしまったのである。

そうして直後に再起動したところ、
起動音のジャーンは鳴って画面は点灯したものの、直後にけたたましいビープ音が3回鳴った。
間を置いてまた3回鳴る。その繰り返し。
火災報知器か緊急地震速報か何の警報だとちょっと焦ったが、そうではなく目の前の iMac から大音響。
電源ボタンを押して電源を切る。

たまたまだろう、そうに違いないと希望を持ちつつ電源を入れ直す。
しかし、やはりジャーンの後にビープ音3回が再び鳴り響く。
何が悪いのか、この時点では全く分からなかった。

Apple ハードウェアテストも起動できないし、
キーのコンビネーションで、
セーフモードや PRAMクリアなどで起動できないかと試してみたもののそれもダメ。



別のパソコンでネットを検索してみるとアップルのサポートページにたどり着いた。
Intel ベースの Mac において起動時のセルフテストで表示される RAM エラーコード
これによると、
起動時のセルフテストに問題はないが、メモリがOSに対応していないエラーということになる。
さっきまで何の問題もなく動作していたのに急にどうした、いきなりメモリが寿命を迎えたのか。
そんな馬鹿なと思ったものの、そんな偶然だってなきにしもあらず。

メモリのエラーだというので、メモリをいじることにする。
この iMac には本体の下部にメモリのスロットが2つ設置されている。
そこに2GBのメモリが各1枚ずつ装着されている。

メモリ本体が駄目かもしれないし、本体側のスロットやコントローラなんかが駄目かもしれないので、
スロットを入れ替えるだけでなく、1枚だけにして起動したりもした。

番号スロット1スロット2電源投入後の挙動
1メモリ1
メモリ2
ジャーン+画面点灯+ビープ音3回(起動しない)
2メモリ2メモリ1
ジャーン+画面点灯+ビープ音3回(起動しない)
3メモリ1
正常に起動
4メモリ2
正常に起動
5メモリ1ジャーン+画面点灯+ビープ音3回(起動しない)
6メモリ2ジャーン+画面点灯+ビープ音3回(起動しない)
7画面は真っ暗のままビープ音1回(起動しない)
【メモリ無し、物理的なメモリ破損などのエラー】
(メモリ1やスロット1というのは、便宜的につけただけのもの)

つまり、メモリ本体に問題はなさそうで、スロット2だけに不具合が生じているらしい。
それで、エアダスターでホコリを飛ばしてみたり、
ほんのわずか、メモリの挿し具合を甘くしてみたりなどしてみたものの、
ジャーン+画面点灯+ビープ音3回繰り返しに変化は無かった。



ところで、番号3と4の状態、2GBのメモリで起動はするのだが、非常に動作が重い。
ログインしてデスクトップが出てきても、マウスポインタがしょっちゅうレインボーになる。
起動して落ち着いたかなというところで、何かしらウインドウを開こうとすると、回転レインボー。
当然、アプリケーションを使おうにも実行すればしばらく回転レインボー。
使えなくはないが、なにこのフロッピーディスクのロード待ちみたいなのは、と言ったところである。

もうこれはあきらめるしかない、片方のスロットだけにメモリを挿して使うしかない。
4GBで。
そして、PCパーツのあるお店へメモリを買いに。
PC3-10600(DDR3-1333) の4GBがあったのでそれにした。

定格に沿うならば PC3-8500(DDR3-1066) のメモリを使うべきなのだが、
メモリを4Gから8Gにしようかと情報収集はしていたので、PC3-10600 でも動くだろうと踏んでいた。
動かなかったら、その時は、その時でなんとかしようとは思いつつ。



そして、スロット1だけに購入した4GBを差し込んで電源オン。無事起動。
しかも心持ち、動作がきびきびしているような気もした。
システム情報を参照すると、メモリは1333MHzで動作しているようだった。

何はともあれ動いてよかった、修理に出すと5万6万かかってしまうところ助かった、
などと思いつつ、念のため Time Machine で正常に動作していたときに環境を戻したりなどした。

そうしているうち、これまた何気に、
”システム環境設定>ユーザとグループ>ログイン項目”に VirtualBox関連の何かがあった。
今度こそ消しておこうと最新版をインストールして念のため再起動をしようとしたところでふと思う。
もしかして、最初のアンインストールがまずかったのかと。

そこで、電源を切ったあと、
不具合が出ていると判断したスロット2にもとの2GBを挿して再び電源を入れてみた。
そうしたら、何と、何事もなかったかのように起動してしまった。
念のため、繰り返し再起動をしてみたが、いたって正常。

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結果、メモリ6GBという中途半端な容量で、
1333MHzで動作するメモリは2GBのメモリに合わせて1067MHzで動作しているという今の状況。

アプリケーションがOSのバージョンアップに対応しているかどうか、
慎重に見極めねばというのが教訓になった。
もっとも、今回のトラブルは VirtualBox が原因だと断定はできないのだけれども。

何やってんだかと思うところは多々あるものの、
プラス2GBで Mavericks の動作は思った以上に快適になった。
特に、デスクトップが表示されて落ち着くまでの時間が短くなった。
これが怪我の功名というやつか、なんて思ったり。


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by excdaite | 2014-05-28 00:55 | その他