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585本目 下請けいじめと公正取引委員会

2012年 06月 18日
独占禁止法を司る番人、公正取引委員会
時々、カルテルがあったなどというニュースが流れたりする

そして、あまり大きく報道はされないが、
小さくてもそれなりに取り上げられているニュース、下請法違反
下請けいじめという言葉は世間一般にはあまり知られていない、そんな気がする

下請けいじめや下請法違反とは何かというと、
おおまかには、発注側の会社が下請けの会社に取引条件で無理を強いるということ
なお、下請けの会社が告発したことを理由にした報復措置もこれに入る
詳しくは下請法を解説した公正取引委員会のサイト

下請法は正式名称を「下請代金支払遅延等防止法」という
では、下請けなら何でもこの法律の対象になるのかというとそうではない
例えば、建設業は建設業法の規制対象なのでこの対象外だし、
小売業者が問屋に無理強いしたなどというと独占禁止法の対象になる

公正取引委員会の「下請取引適正化推進講習会テキスト」(平成23年11月版)によると、
この下請法は独占禁止法を補完する法律であるという
それは、下請けいじめは、独占禁止法に違反する恐れのある行為であるから
(独占禁止法 第19条:事業者は、不公正な取引方法を用いてはならない。)

しかし、独占禁止法で取り締まろうとすると、
取引先との関係が悪化したり、時間がかかりすぎるなどして、
結局は、下請けの会社の利益にならない可能性が出てくる
そこで、簡便な手段を用意したというのがこの下請法

ところで、
下請法が独占禁止法と関係しているのは条文にも書いてあって、
下請法第9条の見出しには(私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律との関係)とある
勧告に従わなかったら独占禁止法でしばきますよというもの

それにしても、
人間と同じで商取引も対等でなくてはいけない部分があるだろう
それを法律や行政機関で監視しないといけないのは、
お金を出す側は権力の性質をどうしても帯びてしまうということなのだろう
そういえば、人対人でもパワーハラスメントなんてのがあるなあとふと思ったり



公正取引委員会のウェブサイトでは下請法違反の事例も発表されている(こちら
いくつか見ていると、ややくだらない理由で違反とされたものもあったりする
FAXによる発注の手間って、高価な複合機でも買ったのかと勘ぐりたくなる
システム利用料って、費用削減の為にシステムを導入したのではないのかと以下同文

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by excdaite | 2012-06-18 23:39 | その他